妊活中の私、病院にはいつから行ったらいいの?

自己流で妊活を始めたけれど、病院に行った方がいいのかな?
もしかして、不妊なのかも・・・?

妊活してもなかなか授からないと、病院へ行った方がいいのか迷いますよね。
いつ行ったらいいのかわからず、モヤモヤしたまま自己流の妊活を続けている人もいらっしゃるかもしれません。
基本的には妊活の有無にかかわらず、婦人科にかかることは女性の健康にとって重要なことです。
迷うなら一度行ってみるのが得策です。
病院を訪れるのは精神的なハードルを感じることもありますが、実は5.5組に1組の夫婦が検査や治療を経験しています(国立社会保障・人口問題研究所「第15回出生動向基本調査」)。
あえて口には出さないだけで、病院に通っている人が身近にいる可能性は高いでしょう。
また、最初は「医師に相談してみる」というスタンスで十分です。
病院では不妊検査だけ、もしくはタイミング法の指導だけ希望することもできます。
この記事では年齢別に病院にかかる考え方をご紹介しますので、検討する材料にしてみてくださいね。

不妊の判断は1年 検査期間も考慮して

一般的に不妊は「妊娠を望む男女が、1年間避妊せずに性交をしていても妊娠しない状態」のことをいいます。
そのため、1年以上妊活しているのに妊娠できない場合は、病院で「不妊」と判断されるでしょう。
では、1年妊活して授からなかったら、その時点で病院へ行けばいいのでしょうか?
いいえ、一概にはそうとも限りません。
年齢や既往歴によっては、もっと早くに婦人科や不妊治療専門のクリニックへ行った方がいい場合があります。

また、検査にかかる期間も考慮したいポイントです。
不妊治療をしたいと思い病院へ行っても、すぐにスタートできるわけではありません。
基本的な検査だけでも1~3か月かかります。
精密検査の必要があったり、自分の仕事のスケジュール調整がスムーズにいかなかったりすると、半年以上かかる場合も。
いざ検査が終わってタイミング法を行うにあたっても、数か月間、薬を服用する必要が出てくる人もいます。
実際に治療できるまでのタイムラグを考慮しつつ、次の項目で年齢別の目安も確認していきましょう。

年齢別の目安 高年齢ほど早めに病院へ

ご存知の通り、妊娠にはタイムリミットがあります。
そのため、年齢が病院へ行くタイミングの大きな判断材料になります。

卵子のもとになる細胞は、胎児の頃にできあがります。
その数は200万個ほどで、以降増えることはありません。
年齢とともに減っていくのです。
また、数が減少するだけではなく、卵子の質そのものが老化していきます。
女性が一番妊娠しやすいのは20代前半。
そこから自然妊娠率は35歳で半分まで下がります。
そして45歳以降は排卵がなくなっていきます。
年齢は1番に考慮したい要素なのです。

20代で妊活中

20代は妊娠適齢期です。
卵子の状態がいい上に、子宮内膜が厚くて着床しやすいです。
まずは基礎体温をつけて月経周期をしっかり把握。
そして、排卵検査薬を使い排卵日を狙ってタイミングをとります。

自己流で1年ほど妊活しても妊娠しない場合は、病院へ行って基本的な検査を受けてみましょう。
また、基礎体温グラフの異常が続く場合は、1年を待たずに病院で相談することをおすすめします。

基礎体温のつけ方や、異常なグラフのパターンなどを紹介しているこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
始めよう基礎体温!測り方と基礎体温表のつけ方

30代前半で妊活中

30代前半は子宮内膜症や子宮内ポリープが増え始める年代でもあります。
妊娠の妨げになることもあるので注意が必要です。
まだ婦人科にかかったことがない人は、不妊治療するかは別として、一度検査を受けてみましょう。
病院に行く=人工授精・体外受精だけではありません。
タイミング法も行ってくれます。
自己流でタイミングをとるだけよりも、超音波検査で卵胞の大きさを確認してもらった方が排卵を予測しやすいですよ。

30代後半で妊活中

35歳を境に、妊娠のしやすさが急激に下がります。
ホルモンの分泌が減り、卵巣や子宮の機能も低下しやすいです。
精子が子宮の中で生きていられるよう分泌される頸管粘液が減り、粘度が低くなりやすくなります。
自己流の妊活にこだわらず、最初から不妊外来や不妊治療専門のクリニックを受診することをおすすめします。
検査だけでなく、不妊治療へステップが進んだ場合もスムーズでしょう。

40代で妊活中

妊娠できるタイムリミットが迫っている年代です。
卵子の数が減り、子宮は着床しにくい状態になりつつあります。
着床できても、流産のリスクが高い年齢でもあります。
できれば高度不妊治療まで対応している病院にかかりましょう。
病院によっては、タイミング法や人工授精のステップを飛ばして、体外受精や顕微授精からのスタートを勧めるかもしれません。
卵子がなくなってしまう前に、採卵して凍結するという方法もあります。
高度不妊治療に進むと、金銭的・肉体的な負担が大きくなりますが、妊娠できるとは限らない年齢のため覚悟が必要になります。

回り道を避けたいなら早期にパートナーと受診

「子どもは絶対に欲しい」という強い思いがある人は、若くても病院へ行くのも手です。
不妊原因があった場合の「回り道」を避けられるからです。
例えば、卵管が閉塞していて卵子と精子が物理的に出会えない場合。
知らずに排卵検査薬を使って自宅でタイミングをとっていたとします。
1年なら12回分の排卵が無駄になってしまう計算に。
もし病院で検査して判明していたら、手術や体外受精などの治療ができていたでしょう。
女性の排卵は1年に12回しかありません。
時間との戦いになるので、回り道は避けたいところです。

また、不妊原因が男性側にある場合も回り道になりがちです。
女性が病院に通っていても不妊原因が見つからず、数年後に男性が病院で検査すると無精子症だったというケースもあります。
「先手必勝&パートナーとの受診」。
これで回り道をしなくて済む可能性が高まります。
もちろん経済的・時間的な負担や、パートナーとの合意など総合的に検討する必要が出てきます。

かかりつけの婦人科を持とう

ここまで、年齢が高いほど早く専門の病院へかかった方がいいとお伝えしてきました。
しかし大前提として、妊活の有無にかかわらず、かかりつけの婦人科があるに越したことはありません。
月経周期が安定していて痛みがなくても、年に一度は検診を受けましょう。
女性特有の病気である子宮頸がんや子宮筋腫、子宮内膜症などの早期発見につながります。
また、定期的に婦人科に通っていると、妊活、妊娠、出産、更年期など女性のライフステージが変わるごとに相談できます。
まだパートナーがいない段階であっても医師に「将来子どもが欲しい」と伝えておくことで、さまざまな体の準備ができます。

病院へ行った方がいいケース

年齢にかかわらず、なるべく早く病院に行ったほうがいい場合があります。
例えば下記に当てはまる場合です。

  • 月経周期が不安定
  • 重い生理痛がある
  • 不正出血がある
  • お腹や子宮周辺の手術を受けたことがある
  • クラミジア感染症の既往歴がある
  • 子宮内膜炎や卵管炎の既往歴がある
  • 人工妊娠中絶を受けたことがある
  • 薬を服用している
  • 持病がある(糖尿病や甲状腺の病気など)

不妊の原因となる無排卵月経や卵管閉塞、子宮内膜症などが見つかるかもしれません。
また、持病がある人がそのまま妊娠・出産すると健康上のリスクがあるケースがありますので、今かかっている病院で「妊娠を希望している」と一度相談しましょう。

まとめ 妊活は年齢との戦い。病院は躊躇しないで

年代別に病院へ行く時期をご紹介してきましたが、迷ったら一度婦人科にかかってみることをおすすめします。
年齢が上がるほど確実に妊娠しにくくなりますので、できるだけ早く診察を受けるにこしたことはありません。
35歳を超えたら不妊治療専門のクリニックや不妊外来がある病院へ行きましょう。

不妊治療をどこまでするのか決めていなくても大丈夫です。
検査だけ受けたいなら、それを伝えて相談すれば対応してもらえます。
選択肢を増やして妊娠できる可能性を広げるためにも、相談できる医師は重要な存在になります。
もしも病院にかかった後、やはり自己流で妊活したいと思ったら戻ればいいのです。
モヤモヤしたまま妊活を続けるよりも、病院に行って納得した上で続けた方が前向きになれることもありますよ。

【参考文献】
「最新 不妊治療がよくわかる本」辰巳賢一(著)
「やさしく正しい 妊活大事典」吉川雄司(著)月花瑶子(監修)
「妊活 治療と生活アドバイス (実用No.1シリーズ)」主婦の友社(編集)