妊活に「冷え」は影響する?冷えとり方法もご紹介!

足先が冷たくて靴下をはかないと眠れない。
お風呂に入っても温まった感じがしない。

妊活を始めた人なら、こうした「冷え」が妊活には大敵だと耳にしたことがあるのではないでしょうか。
または、おばあちゃん世代から「女性は体を冷やしちゃいけないよ」といった話を聞いたことがあるかもしれませんね。
でも、なぜ冷えが妊活によくないといわれているのしょうか?
実際のところを調べてみました。
また、どうしたら冷えにくい体になるのか「冷えとり」もご紹介します。

冷えの原因

寒い場所に行くと、体は手足の血管を縮めて熱を逃さないようにします。
そのため手足は冷えを感じやすくなっています。
でも、女性が感じる冷えは一時的なものではなく、暖房のある部屋でも冷えたままだということも。
どうして頑固な冷えが起こるのでしょうか?
考えられる原因を見ていきましょう。

女性の体は男性よりも冷えやすい

そもそも女性の体は男性よりも冷えやすくできています。
女性の体は筋肉量が男性よりも1割ほど少なく、その分皮下脂肪が多くなるようにできています。
筋肉量が少ないと基礎代謝が低くなり、脂肪を燃やして熱に変えにくい状態になります。
また、皮下脂肪は筋肉よりも血管が少なく、外気温に左右されやすい性質があります。
お腹やお尻など、脂肪がよくついている部分を触ると冷たいのは、冷えというよりも気温や室温の影響で皮下脂肪そのものが冷たくなっている場合が。
また、低血圧の人が多いのも女性が冷えやすい原因の1つです。
血液を押し出す力が弱いので、末端にまで血液がいきわたりにくいとされています。

こうした体の違いがある中でも、社会進出が進んで男性と同じ場所で働く女性が増えました。
職場で男性がクーラーの設定温度が高いと言ってうちわであおいでいる一方、女性がカーディガンを肩にかけひざ掛けまで使っている光景は珍しくないですよね。
喫茶店で出される水には氷がどっさり・・・
冷たくて口をつけるのを躊躇してしまう中、男性があっという間におかわり。
そもそも体のつくりが違うのです。
女性は少なからず冷えやすい環境にさらされているともいえます。
男性が多い職場であれば、冷え対策を工夫する必要があるでしょう。

熱源となる栄養が不足している

体から熱を生み出すには、熱源となるたんぱく質や炭水化物などのエネルギーが必要です。
美容のために食事を制限している女性は、そのエネルギーが足りていない場合があります。
例えば野菜やフルーツをメインにしていると、たんぱく質や炭水化物が不足しがちに。
バランスのよい食事は冷え対策に欠かせません。

日常的に強いストレスにさらされている

人間は、強いストレスを感じる過緊張状態が続くと、交感神経が優位になります。
すると、末梢血管が収縮して体が冷えやすい状態に。
また、ストレスは自律神経やホルモンバランスを乱す原因にもなります。
ストレスの多い職場なら、帰宅してからは副交感神経が優位になるようにリラックスできる時間を持ちましょう。

冷えが妊活によくない理由

冷えはなぜ妊活によくないといわれているのでしょうか。
理由は大きく2つあります。

卵巣や子宮の生殖機能が低下

妊娠するための子宮や卵巣には、栄養や酸素を届けるために血液がたくさん流れ込んでいます。
ところが、冷えると血行が悪くなり、栄養や酸素が十分に届かず生殖機能を低下させる恐れがあります。
排卵障害や受精卵が着床しにくくなるなど、不妊の原因の1つになりえるのです。
ちなみに、体外受精や顕微授精の受精卵を保存する培養器は、37度に設定している病院が多いようです。

栄養を活用しにくくなる

体の内部(脳や内臓など)の温度を「深部体温」といいます。
人間の深部体温は37度。
消化や代謝、免疫機能に大きな役割を果たす体内酵素は、37度の時に働きやすくなります。
妊活中は食事から摂る栄養が大事です。
ところが、深部温度が低い状態が続くと栄養をうまく活用できません。
せっかく妊活を意識した食生活にしたのに、栄養を吸収しきれないと残念ですよね。
体の中から温めていきましょう。

慢性的な不調の原因にも

「冷えは万病のもと」といわれるように、冷えは単純に体が冷たい・寒いといった症状だけではなく、他の症状も引き起こしている場合があります。
直接は妊活に関わらないように見えますが、妊娠期間は飲めない薬が増えることからも、体の不調はできるだけ妊活中に改善しておきたいところです。

  • 生理痛
  • 頭痛
  • 腰痛
  • めまい
  • 肩こり
  • トイレが近い
  • 下痢しやすい
  • 疲れやすい など

妊活に取り入れたい「冷えとり」

妊活と体温の関係は諸説ありますが、「体温が0.2~0.3度上昇すると妊娠率があがる」「36.5度以上に保つと妊娠力がアップする」など、一般的には冷えていない方が妊娠しやすいといわれています。
冷えを改善する方法=「冷えとり」を取り入れて、温かい体を目指していきましょう。

大前提として自分の体温を知ることが大切です。
毎日基礎体温をつけていますか?
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体温の変化がグラフでわかります。
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食事で冷えとり

冷え取りには、漢方の考え方が役立ちます。
漢方では食べ物を「体を温めるもの」「冷やすもの」「どちらでもないもの」に分けます。

【温めるもの】
しょうが
にんじん
かぼちゃ
ねぎ
青魚 など

【冷やすもの】
きゅうり
なす
トマト
りんご など

夏野菜は体を冷やす効果があるので、冬には注意したい食材です。
極端に避ける必要はありませんが、基本は旬の食材を中心に献立を考えるといいでしょう。
しょうがは料理のスパイスとして使いやすいので冷蔵庫に常備しておきたいものの1つです。すりおろして紅茶に入れても美味しいですよ。

また、葛や片栗粉などで「とろみ」をつけた料理は熱を保ちやすく、お腹の中でも温かさが続きます。
厳しい寒さを感じたら、あんかけ料理でポカポカに。

運動で冷えとり

適度な運動やストレッチは血行を促してくれます。
また、筋肉をつけることで生産する熱量も増えます。
体温の4割は筋肉から生み出されています。
筋トレが苦手という人は、スクワットだけでも始めてみませんか?
体の中でも大きな筋肉が集まっているのが下半身。
下半身を鍛えると効果を感じやすく、継続する意欲がわきますよ。
疲れにくくもなります。

入浴法で冷えとり

体の芯まで温めるためには、シャワーで済まさずにお湯につかることが重要です。
お湯は体を温めてくれるだけでなく、水圧で血行をよくしてくれます。
また、39~40度のぬるめのお湯なら副交感神経を優位にしてくれて睡眠の質もアップ。
15分ほどじっくりつかりましょう。
ダイエットのために半身浴で長湯をする人がいますが、冷え改善のためには肩までつかるくらいたっぷりのお湯に入りましょう。
手足の冷えで眠れない人は就寝前に入浴すると効果的です。
また、頭皮が濡れたままだと再び頭から冷えてしまいますから、お風呂上がりはすぐにドライヤーで乾かしましょう。

漢方薬で冷えとり

漢方薬には血行をよくしてくれるものが多数あります。

  • 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
  • 温経湯(うんけいとう)
  • 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)など

漢方を取り扱う病院に相談して、体質や悩みに合わせて処方してもらいましょう。

冷えの原因が病気の場合も

冷えの原因が、病気の場合もあります。
下記の症状の1つとして冷えを感じる人がいるのです。

  • 甲状腺機能低下症
  • 膠原病
  • 動静脈疾患
  • 心臓病 など

もしも冷えが極端に辛い、片足だけ冷たい、他の症状も伴うなど異常を感じる場合は、医師の診察を受けてみましょう。

まとめ 冷え改善は妊活の大事なポイント

冷えってなかなか不快なものですよね。
でも女性にとっては「あって当然」すぎて、着込んだりカイロを貼ったりとその場しのぎ・・・という人が多いかもしれません。
でも、妊活を始めたなら冷えの存在は無視できません。
血の巡りがよく温かい子宮にするためにも、食事や運動などを見直して体を改善していきましょう。
その結果、頭痛や肩こりなど他の不調も治ったら儲けものですしね。

【参考文献】
「Dr.クロワッサン冷え症に負けない食べ方」渡邊賀子(監修)、牧野 直子(料理)
「妊娠したい!と思ったらすぐ読む本―妊娠しやすい体づくりから高度不妊治療まで」美馬博史(著)
「妊活 治療と生活アドバイス ママになる夢かなえよう! 赤ちゃんが欲しいと思ったらまずすることがよくわかる」陣内彦良(監修)、主婦の友社 (編)