妊活、病院の選び方。重視したい5つのポイント

自己流で妊活を始めて1年、そろそろ病院に行かないと・・・
でも、どの病院を選んだらいいかわからない!

妊活に本腰を入れようといざ病院に行こうとしたら、どこがいいのか迷ってしまう人は多いのではないでしょうか。
子どもを授かれるかどうか、人生の大事な部分を左右するわけですから迷うのも当然です。

いくつか病院の候補があるなら、自分の中で優先したいポイントを整理していきましょう。
情報収集も大切です。
自分が何を重視しているのかを明らかにしていくと、しぼりこみやすいです。
判断材料になるポイントを5つご紹介します。
また、知っておきたい病院のタイプによる違いもお伝えします。

妊活・不妊治療で選ぶ病院のタイプ

まずは病院のタイプを知っておきましょう。
大きく3つに分けられます。

  • 不妊治療専門のクリニック
  • 産婦人科
  • 総合病院や大学病院

それぞれの特徴をつかんでおくと、選びやすくなります。

不妊治療専門のクリニック

不妊治療を専門に行うクリニックです。
婦人科全般も診るけれど、特に不妊治療に力を入れているというクリニックもあります。
下記のような名称が多いです。

「〇〇レディースクリニック」
「〇〇クリニック」
「〇〇ウィメンズクリニック」

専門知識を持った医師の治療を受けられるのがメリットです。
デメリットは、治療費が高めの病院があることです。
事前に問い合わせておくと安心でしょう。

扱う治療によって、さらに2つに分けて考えられます。

【一般不妊治療まで対応するクリニック】
排卵誘発剤の利用や人工授精(AIH)などの一般不妊治療に対応するクリニックです。
個人病院が多く、同じ医師に継続して診てもらえることが多いです。
ただし規模が小さい分、不妊検査の一つである子宮卵管造影検査を自前で行えないクリニックがあります。
体外受精や顕微授精を受けたくなったら、提携する他の施設を紹介してもらう形になります。

【生殖補助医療まで対応するクリニック】
体外受精や顕微授精といった生殖補助医療に対応するクリニックです。
卵子や精子を扱う培養施設があり、胚培養士という専門職がいる他、体外受精コーディネーターや不妊カウンセラーがいる場合も。
医院名にART(生殖補助医療)やIVF(体外受精)といった言葉がついていることがあります。
年齢的なタイムリミットが迫っている人は、最初からこのタイプの病院を選ぶケースが多いです。

産婦人科

産婦人科は住んでいる地域にあることが多く、比較的通いやすい病院です。
妊活をする前から検診や婦人科系疾患の治療でお世話になっている人もいるかもしれませんね。
その場合は、まずその病院で相談してみることをおすすめします。
婦人科系の既往歴をわかってくれていますので、話が早いはずです。
1番のメリットは、妊娠した場合に出産まで診てもらえること。
デメリットは、待合室で妊婦さんや赤ちゃんと一緒になることです。
幸せいっぱいの妊婦さんを見かけると、辛いと感じることがあるかもしれません。
また、不妊治療に力を入れていない産婦人科だと、受けられる治療が限られることもあります。

総合病院や大学病院

総合病院や大学病院は規模が大きい分、入院設備があり外科手術までできるのが強みです。
子宮筋腫や子宮内膜症などが不妊の原因と診断された場合、そのまま同じ病院で手術を受けられます。
ただし、産婦人科医が不妊治療を専門にしていない場合や、高度不妊治療に対応していない場合もあります。
また、医師が何人もいるため、同じ医師に毎回診てもらうことは難しいかもしれません。

病院の選び方 ポイントは5つ

病院のタイプをふまえた上で、自分に合った病院を見つけていきましょう。
ポイントは5つです。

  1. 通いやすさで選ぶ
  2. 治療の内容で選ぶ
  3. 評判で選ぶ
  4. 実績のデータで選ぶ
  5. 病院の方針や雰囲気で選ぶ

それぞれ詳しくご紹介します。

1.通いやすさで選ぶ

継続的に通院する可能性が高いことから、通いやすさは重要なポイントです。
検査だけでも1~3か月、不妊治療をすれば年単位になる可能性もあります。
検査や治療では、細かく来院のタイミングを指定されることがあります。
例えば「生理が始まったら3日後に来てください」「タイミングをとった翌日に来てください」など。
そんな時に、通いにくい病院なら挫折してしまうかもしれません。
特に重要なのは、下記3つの要素です。

  • 立地
  • 診療スケジュール
  • 待ち時間

【立地】
自宅や職場の近くに病院があれば、これ以上ありがたいことはありません。
出勤前や帰宅途中に通える可能性が出てきます。
もちろん、遠くにある評判のいい病院に通っている人もいます。
新幹線で通う人や車で4時間かけて行く人などさまざまです。
でも、遠ければ遠いほど交通費もかさみます。
仕事や予算、そして自分の体力などを踏まえて、どこまでなら通えるのか冷静に考えてみましょう。

また、通っていることを秘密にしたい場合は、見つかりにくい立地というのも考慮したいところです。
駅前や大通りに面している病院だと人通りが多い分、知り合いに遭遇する可能性も高まります。

【診療スケジュール】
診療している曜日や時間を確認しておきましょう。

  • 仕事が終わったあとに通える時間なのか?
  • 土日はどちらかでも診療しているのか?

休みを取りにくい職場だと、診療スケジュールによってはそもそも通えない場合があります。
また、土日休みの病院が多いのですが、治療上でも不便なことがあります。
例えば排卵のタイミングをちょうど週末に確認した方がいいのに、土日休みだと最短で月曜日になってしまうことが。
土曜の午前中だけでも診療してくれる病院だと、治療上で便利な場面があるでしょう。

【待ち時間】
人気のある病院は待ち時間が長くなりがちです。
2~3時間待つのが当たり前という病院も。
職場で時間休を取って通う場合、この待ち時間にハラハラさせられます。
午前中だけ休む予定が、待ち時間が長くて昼過ぎに診療が終わった・・・ということも。
あらかじめ病院に電話をして、平均的な待ち時間を聞いておきましょう。

2.治療の内容で選ぶ

病院に行く目的=「どこまで治療したいか」も立地と同じくらい大事なポイントです。
目的によって選ぶ病院が変わってきます。
不妊検査だけをしたいのか、不妊治療も行いたいのか?
タイミング法の指導だけ受けたいのか、体外受精まで考えているのか?
例えば、最終的に体外受精まで考えているのなら、その設備がある病院を選んだ方が途中で転院しなくて済みます。
また、男性不妊がわかった場合に、治療をするかどうかも考えておければベターです。
男性不妊の治療に対応している病院なら、夫婦で同じ病院に通えます。

3.評判で選ぶ

周りに妊活や不妊治療の経験者がいたら、病院について尋ねてみましょう。
ネットのレビューは千差万別で判断材料にするのは難しいものです。
実際に利用している人の口コミにかなうものはありません。
あえて口にしていないだけで、病院を利用している人は思いのほか身近にいます。
筆者も病院に通おうと決意した時、同年代の友人に聞いて回ったことがあります。
ネットではわからないリアルな情報が手に入り、とても参考になりました。

4.実績のデータで選ぶ

病院によっては、ホームページに実績を掲載している場合があります。
移植件数や妊娠率などの具体的なデータを公開しているのは、実績に自信があるからと考えられます。
データを比較して、少しでもいい病院を選ぶのも1つの方法です。

5.病院の方針や雰囲気で選ぶ

病院の方針や雰囲気は、知っておくと後悔が少ないポイントです。
病院が主催する説明会やセミナー、勉強会などがあればチャンスです。
参加すれば医師や看護師の雰囲気、そして治療方針がわかります。

病院によって、治療方針は大きく違うことがあります。
例えば

  • なるべくタイミング法で授かれるよう試みる病院
  • 早めのステップアップを勧める病院
  • 自然な周期を重視する病院

など多種多様です。
治療方針はホームページに書かれていることもあります。

まとめ 妊活で通う病院は総合的に選びましょう

病院を選ぶポイントを5つご紹介しました。
最初は通いやすさを重視して選びたくなりますが、他の4つのポイントも大事な要素です。
総合的に検討することをおすすめします。

もちろん、通ってみたら「医師と相性が合わなかった」「やはり高度不妊治療を受けたくなった」ということもあります。
その場合は転院すればいいので、あまり不安になりすぎないでくださいね。
最初からピッタリの病院を見つけようとするよりは、2~3軒行ってみて出会えれば上々くらいに思っておきましょう。
不安なことがあったら、予約する前に電話で病院に質問することも有効です。
納得のいく病院が見つかるといいですね!

【参考文献】
「赤ちゃんが欲しくなったら最初に読む本 妊活たまごクラブ」ベネッセ・ムック
「原因、検査、治療からこころのサポートまで 最新 不妊治療がよくわかる本」辰巳 賢一 (著)
「妊活スタートブック―私がつくる出産適齢期」コスミック・ムック