子宮卵管造影検査は痛いの?乗り切る方法と体験談

不妊治療に欠かせない検査のひとつ「子宮卵管造影検査」。
不妊の原因を調べられる上に、治療も兼ねているというメリットの多い検査です。
でも、ネット上には「痛かった」という口コミが多く、不安を感じる人も多いかもしれません。
どのくらい痛むのか?
そもそも、どんな検査なのか?
実際に子宮卵管造影検査を体験した筆者が詳しく解説します。

子宮卵管造影検査とは

子宮卵管造影検査は、不妊の原因を知るのに役立つ重要な検査です。
どんな検査で、どんなことがわかるのか?
そしてメリットとデメリットは何なのか見ていきましょう。

子宮卵管造影検査でわかること

子宮卵管造影検査でわかるのは、主に3つです。

  • 卵管が通っているか
  • 卵管と子宮の周りに癒着がないか
  • 子宮や卵巣に異常がないか

【卵管が通っているか】
卵管が何らかの原因で詰まっている状態だと、卵子と精子が出会うことができません。
もしも両方の卵管が通っていなければ、タイミング法や人工授精をし続けても妊娠は難しいということになります。
また、卵管が細い場合も妊娠しにくい可能性があります。

【卵管や子宮周りに癒着がないか】
過去の手術や性感染症が、卵管や子宮周りに癒着を引き起こす場合があります。
この癒着は不妊の原因になりえます。
特に卵管の出口付近にある卵管采(らんかんさい)は注意です。
卵管采が癒着していると、卵巣から出てきた卵子をピックアップして卵管に送る機能が正常に働いていない可能性があります。

【子宮や卵巣に異常がないか】
子宮の奇形や子宮筋腫、卵巣の異常があるかどうかもわかります。

子宮卵管造影検査の方法

子宮卵管造影検査は、造影剤を子宮から入れて卵管の通気性を診る検査です。
検査はおおむね月経終了後~排卵までの間に行われ、10分程度で終わります。

まず、子宮内に細いカテーテルをいれて、造影剤を注入していきます。
その造影剤が子宮から卵管を通って、腹腔内に流れ出ていく様子をX線で観察します。
卵管が通っていれば、造影剤は卵管采から腹腔内に流れ出します。
卵管に詰まりがあれば、その先の卵管がX線に写らないので、どこで詰まっているかを特定できます。
また、腹腔内に流れ出した造影剤の広がり方で、卵管や子宮の周りに癒着があるかどうかも調べられます。

子宮卵管造影検査のメリット

子宮卵管造影検査は不妊の原因を調べることはもちろん、治療の側面もあります。
実は、検査を受けた後に妊娠しやすくなる効果を期待できるメリットがあるのです。
理由は、造影剤が卵管を通る時に卵管を広げることで、卵管の通りやすべりを改善してくれるからです。
軽度の卵管の詰まりなら、これだけで治療できることも。
妊娠しやすい効果が続くのはおおむね半年で、この期間は通称「ゴールデンタイム」と呼ばれています。

子宮卵管造影検査のデメリット

デメリットのひとつとして、痛みを強く感じる場合があります。
また、まれに造影剤に対してアレルギーが出る人がいます。
このような副作用については検査前に医師から説明がありますので確認しておきましょう。

どのくらい痛い?子宮卵管造影検査

痛みの感じ方には個人差があるので一概には言えませんが、卵管が詰まっていない人であれば、それほど痛みを感じないといわれています。

痛みがともなう可能性があるタイミングは、大きく2回です。
まずは子宮の中に入れたカテーテルが抜けないように、バルーンと呼ばれる風船のようなものを膨らます時です。
もう1つは造影剤が注入されて子宮が膨らむ時です。
痛みの感じ方としては、下腹部にドーンと生理痛が突然やってくるような痛みと表現する人が多いようです。
その一方で、生理痛よりも激しく痛みを感じる人もいます。
卵管が狭くなっていたり、詰まっていたりする場合は卵管に造影剤が届くように子宮内圧をかなり上げることになり、痛みが強まるのです。

筆者の体験談

筆者は2019年に子宮卵管造影検査を受けました。
脅かすつもりはまったくありませんが、正直に言うと激痛でした・・・
案の定、卵管が閉塞気味でした。

実は予備知識をあまり持たずに検査を受けにいきました。
事前に別の病院で検査を受けた友人に聞いたところ「痛みはほとんどなかった」と言っていたので安心しきっていました。
ところが、最初に看護婦さんに「ネットとかで検査のこと調べました?痛いとか・・・」と聞かれたのです。
「調べていないけど、友達は痛くないと言っていました」と答えると、「うーん」と微妙な表情。
「もしかして、痛いんですか?」と聞くと、「痛がる人が多いので、頑張ってくださいね」と励まされて急に不安になったことを覚えています。
そして、肩に痛み止めの注射を打ってくれました。

検査が始まると、まずは痛みポイントの1つ、カテーテルが抜けないように固定するバルーンの登場です。
膨らみが大きくなると少し痛みはありましたが、我慢できる程度でした。
次に、いよいよ造影剤を流し込みます。
序盤は生理痛のような重い痛みがやってきました。
それがどんどん激しくなって、ズンドコズンドコとお腹が差し込みます。
中盤は下痢している時の腹痛に近い状態でした。
そして終盤。
お腹が裂かれているのかと思うほどの激痛が始まりました。
思わず「痛えー」と大声で叫びました。
「痛い」と上品に言う心の余裕はありません。
看護師さんは慣れたように手を握ってくれました。
それでも耐えられずに何度も「もう止めてください」と懇願しそうに・・・
見計らったかのように医師が「もう片方の卵管だけだから、あと少しですよ」と声をかけてくれました。
この激痛は実際には1~2分程度でしたが、忘れられません。
これまでの人生で最も痛かった出来事です。
以来、ホルモン注射の痛みが「蚊にさされるレベル」に感じられるようになりました。

のちほど検査結果を見せてもらうと、右側の卵管が閉塞しかかっていたようで、卵管膨大部が膨らんでいたことから、圧力がかかっていたのがわかりました。
その時が痛みのピークだったと推測します。

検査後、筆者は気になって同年代の女性たちにチャンスがあれば検査の痛みについて聞いています。
やはり個人差が大きく、「生理痛レベル」という人から「時間は短いけれど、出産に匹敵する痛さ」という人まで幅がありました。

痛みを和らげる方法4つ

筆者の体験(反省)をもとにした、痛みを和らげる方法を4つご紹介します。

【リラックス】
「痛みが恐い」と思うと、体が硬くなり緊張してしまいますよね。
でも、極度に緊張してしまうと、卵管が一時的に狭くなることもあるそうです。
狭くなると、よけいに痛みが増してしまうかも・・・
できるだけリラックスできるよう、意識して深呼吸してみましょう。

【目を開けて検査を受ける】
筆者は痛みが強まった時に、目をギュッとつぶって握りこぶしを作ってしまいました。
でも、看護師さんから「目を開けた方が楽になりますよ」とアドバイスをもらい、目を開けると少し気がまぎれました。
視覚の情報量は多く、目を開けると痛み以外のものに意識が拡散します。
恐いですが目を開けて痛みから気をそらしましょう。

【医師や看護師と会話】
「今から造影剤をいれますね」や「もう少しですよ」など、医師や看護師が話しかけてくれると思います。
その時に便乗してこちらからも言葉を発し、会話してみましょう。
聴覚を使うことで、痛みに集中しないで済みます。
「痛いです」「まだですか」「泣きそうです!」など弱音も吐いていいと思います。

【ゴールデンタイム!と念じる】
検査の後には妊娠しやすいゴールデンタイムが待っています。
「この痛みを乗り越えれば、赤ちゃんと出会えるかもしれない!」と思うと耐える力がわいてくる気がしませんか?

まとめ 子宮卵管造影検査は痛みを乗り越える価値がある

子宮卵管造影検査の痛みには個人差があります。
ほとんど痛みを感じない人もいれば、筆者のように、卵管が詰まり気味だと強い痛みを感じる人もいます。
「自分はどちらなのか・・・」不安な気持ちはあると思いますが、不妊原因を知るためには欠かせない検査であることに間違いはありません。
病院で勧められたら、腹をくくって受けることをおすすめします。
不妊治療の初期に行われることが多いですが、もし病院の方針で検査の話が出ていなかったら、一度相談してみてはいかがでしょうか。
治療の側面もありますし、何よりゴールデンタイムが待っています。
プラスの効果を信じる気持ちで、きっと痛みを乗り越えられるでしょう。