仕事と妊活の両立は難しい?働く女性が知っておきたいこと

「妊活を始めてみたけど、仕事との両立ってできるのかな?」

「月に何回ぐらい通院が必要になるんだろう?」

そんな疑問をお持ちのあなたへ。

仕事をしながらの妊活は難しいという話、よく聞きますよね。

ただし、妊活のステップによっては、仕事との両立がしやすい場合もあります。

妊活と仕事の両立のしやすさは、クリニックに通院する回数と、身体への負担が、ポイントになってくると言えるでしょう。

そこで今回は、仕事と妊活の両立をするために、働く女性が知っておきたい4つの項目

・不妊治療のための検査にかかる期間

・妊活ステップ別の両立のしやすさ

・仕事と妊活を両立しやすくするポイント

・どうしても両立が難しい場合の対処法

についてご紹介します。

5分ほどでサクッと読めますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

不妊治療のための検査だけでも1~3ヵ月ほどかかる

「不妊かも?」と思い、不妊専門のクリニックに行っても、すぐに不妊治療がスタートするわけではありません。

まずは、問診・内診・超音波検査・ホルモンの量を調べる血液検査・風疹の抗体検査・性病検査・卵管造影など、数多くの検査をひと通り受けることになります。

なぜかというと、その検査結果をもとに、今後の治療方針を決めていくからです。

女性の検査項目はたくさんあり、なおかつ月経周期のそれぞれの時期にしかできない検査も多く存在するため、ひと通りの検査にかかる期間は1ヵ月から3ヵ月ほど。

また、検査の結果、風疹の抗体がなくワクチンを接種した場合は、その後2ヶ月間は避妊をしなければなりません。

このように、具体的な不妊治療をスタートする前にも準備期間が必要になってくるので、余裕を持って通院を開始するのがオススメです。

仕事と妊活の両立しやすさは妊活のステップによって変わる

仕事と妊活の両立しやすさは、「妊活のステップ」によって大きく変わります。

クリニックに通院する回数と、身体への負担が、両立の難易度を左右するポイントになってくると言えるでしょう。

妊活のステップを

・自力でのタイミング法(クリニックへの通院なし)

・医師の指導によるタイミング法

・人工授精

・体外受精

の4つに分けて、それぞれ詳しく説明していきます。

自力でのタイミング法(クリニックへの通院なし)

両立のしやすさ★★★★★

自力でのタイミング法は、自分で基礎体温を記録し、排卵日予測アプリや排卵検査薬などを使って排卵日を予測し、適切なタイミングに性交するという方法です。

自力でのタイミング法の場合は、通院する必要がない分、時間的に余裕があるため、仕事との両立はしやすいと言えます。

ただし、残業や飲み会が多い会社で働いていたり、ストレスの大きい仕事に携わっていたりする場合は、妊活に悪影響を及ぼす可能性もあるため、注意が必要です。

医師の指導によるタイミング法

両立のしやすさ★★★★☆

自力でのタイミング法で妊娠しない場合や、排卵検査薬の反応がうまく出ない場合には、医師の指導によるタイミング法にステップアップします。

医師の指導によるタイミング法は、超音波検査で卵巣内の卵胞の成長を確認しながら行うため、排卵日の推定がより正確です。

医師によるタイミング法のスケジュールとしては、まず月経周期の10日目から11日目に1度卵胞の大きさをチェックし、その2日後ぐらいにもう一度同じようにチェックします。

そして、卵胞が18mm以上になると「そろそろタイミングを取ってくださいね」と指導が入るという流れです。

通院回数は、1周期あたり1~3回。

排卵誘発剤を使う場合は、もう少し通院回数が増えることもあります。

仕事の予定によって通院する日を決められるわけではなく、あくまでも体のリズムに合わせた通院になるので、半休や有休が取得しづらい人は難易度が少し上がります。

ただし、1回あたりの診察時間は20分前後と短いため、シフト制やフレックスタイム制の働き方をしている人であれば、なんとか予定を調整して両立することができるのではないでしょうか。

人工授精

両立のしやすさ★★☆☆☆

タイミング法でも妊娠しなかった場合は人工授精にステップアップします。

人工授精は、採取したご主人の精子を洗浄および調整し、細い管(カテーテル)を使って子宮内に直接注入するという方法です。

そのため、何らかの理由で性交することができない夫婦にも適用されます。

人工授精のスケジュールは、人によって多少異なりますが、月経周期の1日目から3日目までにクリニックへ行き、卵胞を育てる薬(クロミフェンやレトロゾールなど)を処方してもらうのが一般的です。

その後、月経周期の10日目から11日目に超音波検査で卵胞の大きさをチェックし、排卵日を予測することで実施日を決定します。

ただし、卵胞の育ち具合によっては、2、3日後にもう一度超音波検査を行うことも。

人工授精前日には、卵胞を成長させるトリガーとして点鼻薬を点鼻、もしくはHCG注射を打ちます。

人工授精を実施する当日は、ご主人に精子を採取してもらいます。

方法は下記の2種類です。

・人工授精の実施前3時間以内に自宅で採取し、クリニックに持参する

・クリニック内(採精室)で採取する

採取した精液を洗浄、調整するのに1時間ほどかかりますが、子宮内に精子を注入すること自体は10分もかからず終了します。

人工授精後は、特に日常生活の制限もないため、半休を取って午後から出社するということも可能な場合が多いでしょう。

通院回数は、1周期あたり3~4回。

人工授精のステップになると、タイミング法に比べて通院回数や、服用する薬が増えるため、仕事と妊活の両立に厳しさを感じる人が大幅に増えます。

職場の仲間が、不妊治療に理解を示してくれるかどうかがカギとなるでしょう。

体外受精

両立のしやすさ★☆☆☆☆

タイミング法や人工授精といった一般不妊治療で妊娠することができなかった場合、次に検討されるステップは体外受精です。

男性不妊の場合や、高齢出産になる場合は、一般不妊治療を飛ばして体外受精を実施することもあります。

体外受精のスケジュールは、クリニックの治療方針によって大きく異なります。

一例として、アンタゴニスト法での体外受精の場合は、月経周期2~3日目にクリニックへ行き、その日から10日前後、連続して排卵誘発剤の注射を打ちます。

そして月経周期9日目頃に超音波検査で卵胞の大きさをチェックし、1番大きい卵胞が14~16mmになったのを確認できたら、それ以降はアンタゴニスト注射を併用し、排卵を抑えながら複数の卵胞を育てていきます。

さらに月経周期12日頃に、もう一度超音波検査を実施。

卵胞が18mm~25mmになっていたら、卵を成熟させるトリガーとしてHCG注射を打つか、点鼻薬を点鼻します。

トリガーから34時間から36時間後が採卵となります。

採卵の当日、麻酔を使う場合は、仕事を休むように医師から指示される場合がほとんどです。

また、移植は採卵した周期ではなく、次周期以降に実施するクリニックが多くなります。

体外受精の場合は1周期あたり、少なくとも4回は通院する必要があります。

他のステップに比べて、通院回数も使う薬の量もグンと増えるので、仕事との両立の難易度はかなり高め。

周囲の理解があり、サポートしてもらえる環境がなければ、両立は厳しいと言えるでしょう。

仕事と妊活を両立しやすくするポイント

仕事と妊活を両立しやすくするポイントは、職場の仲間に妊活していることをカミングアウトするということです。

なぜかというと、職場の上司や同僚、人事などに妊活をしている事実を打ち明けることで、突発的な有給申請も通りやすくなる場合があるからです。

もちろん、有給休暇は一定期間勤続した労働者に与えられる正当な権利。

本来は、取得するために特別な理由は必要ありません。

ですが、職場によっては、頻繁に有給休暇を取得することをよしとしていない場合もあるでしょう。

だからこそ、あらかじめ事情を伝えておき、応援してもらえる状況にできればベストです。

「プライベートな内容だし、言いづらいな・・・」と思うかもしれませんが、職場の仲間が協力的かそうでないかで、妊活との両立の難しさは大きく変わります。

ぜひチャレンジしてみてくださいね。

どうしても両立が難しい場合は仕事を辞めるのも1つの手

どうしても両立が難しい場合は、仕事を辞めるのも1つの手です。

なぜかというと、仕事は自分の頑張り次第では何歳からでも再チャレンジができますが、妊娠・出産ができる年齢には限界があるからです。

一般的に、出産可能な年齢は閉経の10年前までと考えられているので、40歳前後がボーダーラインになります。

40歳という年齢は、妊活の面は「高齢」ですが、仕事の面ではまだまだ「働き盛り」だと言えるでしょう。

だからこそ、職場の協力が得られず、辛い思いをしているようなら「妊活に専念するために仕事を辞める」という選択肢もあるということを思い出してみてください。

まとめ:妊活中に無理は禁物!ベストな方法を模索しよう

今回は、仕事と妊活の両立をするために、働く女性が知っておきたいことと、妊活ステップ別の難易度についてご紹介しました。

妊活中に、無理やストレスは禁物です。

職場の仲間に妊活していることをカミングアウトし、休みが取得しやすい環境を作っていけるとベストですね。

それでもどうしても両立が難しい場合は、仕事を辞めて妊活に専念するというのも1つの手。

夫婦でも話し合い、2人にとってベストな方法を探してみてください。

参考文献:不妊治療を考えたら読む本 科学でわかる「妊娠への近道」/浅田義正・河合蘭