子宮内膜ポリープ除去はするべき?その理由と子宮鏡下手術の体験談

「子宮内膜ポリープは除去した方がいいの?」という疑問をお持ちのあなたへ。
子宮内膜ポリープは、できた箇所や大きさによっては不妊の原因になることがあります。
そのため、妊娠を望んでいる場合は早めに除去しておくのがベストです。

そこで今回は「子宮内膜ポリープ」について、概要や手術の種類、そして筆者が実際にポリープ除去の手術をしたときの体験談をご紹介します。
1つの例として参考にしてみてください。

子宮内膜ポリープとは?

子宮内膜ポリープとは、簡単に言うと子宮内膜にできるキノコ状のイボのことです。
何らかの原因で、子宮内膜の細胞が増殖することでできると言われています。
一般的には良性腫瘍の場合がほとんどなので、極端に心配する必要はありません。

大きさはほんの数ミリ程度の場合もあれば、数センチになる場合もあり、できる個数も1個から複数個とさまざまです。

子宮内膜ポリープが、不正出血や月経過多、生理痛、貧血などの原因になることもありますが、完全に無症状で気づかないことも多いと言われています。

子宮内膜ポリープの検査方法とは?

子宮内膜ポリープの有無を調べる方法として、一般的には、超音波検査と子宮鏡検査の2つが併用されることが多くなります。

まず超音波検査で子宮内を確認し、ポリープらしき影が発見されたら、子宮鏡というファイバースコープを子宮内に挿入して、子宮の内面を直接詳しく観察するという流れです。

子宮鏡検査に使われるファイバースコープの直径は約3mmと細いため、痛みが少なく、検査時間も10分ほどなので、麻酔なしで行われることがほとんど。

ただし、痛みに敏感な人には鎮痛剤(座薬か内服薬)が処方されることもあるので、心配な場合は事前に医師に相談してみましょう。

子宮内膜ポリープが不妊の原因になることもある

子宮内膜ポリープの約70%は良性腫瘍であり、1cm未満のものは自然消滅することもあると言われています。

ですが、子宮内膜ポリープができる位置や大きさによっては、受精卵の着床を妨げる原因になってしまうことも。

そのため、不妊治療中に子宮内膜ポリープが見つかった場合には除去してしまうのがベストです。
ほとんどの場合、医師からも「不妊の原因の1つになっているかもしれないので、除去しましょう」と言われるのではないでしょうか。

また、子宮内膜ポリープが原因で妊娠していなかった場合、除去したらすぐに妊娠することができた!という人もいるそうです。
こういう話を聞くと、ちょっと前向きになれますよね。

子宮内膜ポリープ除去のための手術方法とは?

子宮内膜ポリープ除去のための手術方法としては、主に内膜掻爬(そうは)術、子宮鏡下手術、またはその2つを組み合わせた方法などが挙げられます。
それぞれ個別にご紹介しましょう。

内膜掻爬術

内膜掻爬術とは、拡張器を使って子宮頸部を拡張し、子宮頸部から子宮方向へ「キューレット」というスプーン状の器具を挿入して、ポリープをかき出すようにして除去する方法です。

麻酔に関しては「静脈麻酔」や「腰椎麻酔」など、病院の方針や個々の症状によって変わってきます。
通常は日帰り手術で行うことができますが、数日間の入院が必要な場合もあるので、事前にクリニックに確認しておくようにしましょう。

子宮鏡下手術

子宮鏡下手術とは、子宮鏡(ファイバースコープ)で子宮内を直接観察しながら、子宮鏡の先端に付いた電気メスでポリープを除去する方法です。

子宮鏡下手術の場合も、麻酔に関しては「静脈麻酔」や「腰椎麻酔」など、病院の方針や個々の症状によって変わってきます。
通常は日帰り手術が可能で、場合によっては数日間の入院が必要になるという点も、内膜掻爬術と同じです。

内膜掻爬術も子宮鏡下手術も、どちらも膣を通してポリープを除去するので、お腹に傷が残ることはありません

子宮内膜ポリープ除去のための子宮鏡下手術・体験談

不妊治療中の筆者自身も、子宮内膜にポリープが見つかり、子宮鏡下手術で除去した経験があります。
ちょうど着床するのに邪魔そうな位置に、数センチ大のポリープができていました。
その時の体験談についてご紹介したいと思います。


子宮内膜ポリープの手術と一口に言っても、症状は人それぞれ。
「こんなパターンもあるんだな~」というぐらいの感覚で、参考にしてもらえれば嬉しいです。

子宮内膜ポリープ除去の手術当日の持ち物

私の場合、手術方法は日帰りで行う「子宮鏡下手術」でした。
当日の持ち物として事前に医師に指示されていたものは、下記の4点です。

  • 手術の同意書
  • 替えの下着
  • 生理用ナプキン
  • 菓子パンやジュースなど

全身麻酔で行う手術だったので、目が覚めたらすぐに血糖値を上げられるよう「菓子パンやジュース」などが必須ということでした。

手術開始の予定時刻は午前11時。
朝食は午前7時までに済ませるように、という指示がありました。

子宮口を開くための「ラミナリア」って痛い?

病院に到着し、受付で手術の同意書を渡したら、内診室へ向かいます。
手術の準備のために、まずは子宮口を広げる必要があるとの説明を受けました。
子宮口を広げるために使うのは「ラミナリア」という棒状のスポンジのようなもの。
水分を吸って徐々に膨らむような仕組みになっているため、ラミナリアを子宮頚管に挿入しておくと、ラミナリアの膨張に合わせてゆっくりと子宮口が開いていくということです。

ただ、ラミナリアは人によってはかなりの痛みを感じることもあるそう。
恐怖に怯えながらも診察台に上がり、いざ挿入。すると・・・

「あれ?意外と痛くない」

挿入時に少し圧迫感があっただけで、幸いにも痛みはほとんど感じませんでした。
医師の腕が良かったのか、はたまた自分のコンディションが良かったのかはわかりませんが、ひとまず安心です。
無事に挿入できたら、ラミナリアが膨らむまで1時間ほどゆっくりベッドでお休みします。

いざ手術室へ・・・!

時間になると、看護師さんが患者着を持って現れました。

「着てるものを全部脱いで、患者着に着替えてくださいね。あと、手術が終わってから履く下着に生理用ナプキンをセットして、用意しておいてください。」とのこと。
不織布で作られたガウンのような緑色の患者着に着替え、下着にはナプキンをセットし、いざ手術室へ向かいます。

手術室には3人の看護師さんと1台の検診台が。
「こちらに座ってくださいね」と1人の看護師さんに検査台まで導かれました。
そして、私の腕に点滴の針を、指先には心拍数を測る機器を、胸には心電図の機器を、テキパキと取り付けていきます。

これまで大きな病気をしたことがなく、全身麻酔が初めてだった私は極度に緊張をしていましたが、看護師さんが優しく「緊張しちゃいますよね。でもすぐに終わりますからね。大丈夫、大丈夫」と声をかけてくれて、とても安心することができました。

こういう時、人の温かさに救われますよね。

あっという間にポリープ除去完了!

ひと通り準備が完了したところで医師の登場です。

「じゃあ手術を始めていきますね。マスクつけますよ」と言って、私の口元に麻酔用のマスクが装着されました。
そのまま大きく息を吸うと、すぐにまぶたが重くなり、医師や看護師の話声がどんどん遠くなり・・・


ハッと気が付いた時には医師の姿はなく、看護師さんが手術の後片付けをしているところでした。いつの間にか下着もきちんと履かせてもらっています。

そして、看護師さんに支えられながら、よろよろとした足取りで安静室のベッドへ。麻酔による気持ち悪さなどもなく、すっきりとした目覚めで、痛みも特にありませんでした。

手術にかかった時間を聞いてみたところ、20分ぐらいとのこと。
全身麻酔で眠っていたからということもありますが、「あっという間だったなぁ」というのが私の感想です。

そして点滴をしながら1時間ほど、ベッドに横になったり、軽食を食べたりしながら過ごした後、診察室へ。
子宮内に入れられていた止血用のガーゼを取り出してもらい、感染症予防のための抗生剤を処方してもらって、そのまま帰宅となりました。

手術直後はほんの少量の出血がありましたが、痛みや体調不良はなかったので、次の日からいつもどおり仕事にも行くことができました。
ただし、術後2~3日は、入浴はシャワーのみ。飲酒や性交渉は控えるようにとのことでした。

費用は病院や手術方法によって異なりますが、私の場合は保険適用で37,000円程度
ポリープ除去後は、明らかに生理痛が軽くなり、経血の量も減るという良い変化があったため、手術を受けて良かったと思っています。

子宮内膜ポリープ除去はするべき?まとめ

今回は「子宮内膜ポリープ」について、概要や手術の種類、そして筆者が実際にポリープ除去の手術をしたときの体験談をご紹介しました。

子宮内膜ポリープは、不妊の原因の1つになると考えられています。
もし不妊治療を進めるなかで子宮内膜ポリープが見つかった場合は、早めに除去するのが良いでしょう。

また、不妊治療中でなくても、不正出血や月経過多、生理痛、貧血などに悩まされている場合は子宮内膜ポリープの有無を調べてもらうのがオススメです。